当時プレイした全然優しくないPC88版イース

優しくないい~すタイトル写真

当時、1986年くらいのパソコンゲームは難易度(謎解きが難しい、又、敵が強く幾ら経験を重ねても敵の戦闘が楽にならない)が高いのが多く、物によっては本当にクリア出来るのか~と思うようなゲームは多く、クリア出来ずにキャラクターのステータス値を改造したりしてプレイするか最悪、挫折すると言うようなゲームが多かったのです。

そして、日本ファルコムが挫折しないで絶対クリア出来る、ゲームを発売しました。
それが、イースであり、発売当時は凄い人気で、当時家庭用ゲーム機へ移植されたり、今でも根強いファンがいる位で、イース発売後の他ゲームメーカーも之に習い誰でもクリア出来るゲームを作るようになってきました。
ま・・・誰でもクリア出来るは当時は賛否両論はあると思いますが、いい意味で、クリア出来るならやってみろ!的なゲームはユーザーへの挑戦状と言う当時のイメージをぶち壊してくれた有り難いゲームでした。

当時のイースの広告説明文を一部抜粋
RPGは今、優しさの時代へ
”優しい”ということは、”簡単”ということではない。
人を思いやる心、つまり人を憂う心こそ、本当の”優しさ”なのである。
そして、本当の ”優しさ”の意味を知る者だけが、”優秀”というな名のもと、 英雄 ヒーロー となりうる。
「Ys-イース」は、本当の”優しさ”を持つ者のみに与えられた、夢幻郷への 切符 チケット なのだ。

と、優しさを目指したので、頑張れば誰でもクリア出来るよを謳っている筈だったのですが、友達とプレイしたイースは全然優しくなく、途中で話が進まなくなってしまったのです。
何とか、キャラを強くしながら進みますが、結局行き詰りました。
分からね~と言いながら偶々、パソコン雑誌のコンプティークの87年9月号の最終ページに近い所にPC88版のイースで不手際のお詫び文が書いてありました。

デジカメ撮影なので写真は汚いです。
図1・コンプティークの87年9月号より抜粋のお詫び文広告ですPC88版イースお詫び広告

写真が汚いのでお詫び文を一部抜粋します。

このたび「Ysイース」(発売日本ファルコム)PC8801SR版を
お買い上げいただきありがとうございました。
弊社は、商品製造加工を担当しましたが、弊社の加工ミスによりAディスクの一部に「神殿の内部で最初のデカキャラ(ジェノクレス)を倒し、神殿の二層目に入った所で宝箱が最初から開いていて鍵が見つからない」という現象を発生させてしまいました。
該当番号製品ご購入のお客様、日本ファルコム様をはじめご関係の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申しあげます。
該当番号製品のAディスクは、下記の要領で交換処理させていただきます。
今後はこのような不祥事を起こさぬよう充分注意いたします。
今後とも日本ファルコム製品をよろしくお願い申しあげます。

神殿の内部で最初のデカキャラ(ジェノクレス)
最初に戦うデカキャラのジェノクレス

問題の場所で手に入る筈の牢屋の鍵ですが・・・・
本来の仕様

既に箱が開いた状態で鍵を手に入れる事が出来ない
不手際のある仕様

広告文を見て、要回収品だと直ぐに気づきました。
これじゃークリア出来る訳が無いですね。
当時は、欠陥を疑う前にどうやれば進めるようになるんだ~と思っていましたが、欠陥品じゃね~
しかしこの欠陥、製造工程でのバグらしいので不正コピー防止プロテクトの問題?
かつて、家庭用ゲームでもプロテクトが原因で動作が変で回収と言うのもありました。

勿論、当時はネットなんか全然ある訳も無く、この手の情報はゲーム雑誌に頼るのみで、ユーザーサポートはやってない人は完全に分からないです。

最近は致命的バグがあっても、インターネットの普及で直ぐパッチが配布される時代で助かってますが、酷いメーカーだと仕様といって方付けられるかもしれません。

最後に正常版イースをプレイですが、4時間でクリアしてしまい、簡単すぎる!
完全に知っていれば2時間あればクリア可能でしょう
と思いました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・